福岡市南区井尻の
鳩よけ対策事例

連休も終わり、少し落ち着きを取り戻した５月の中旬のこと、福岡市南区井尻からの依頼が舞い込みました。昼下がりの乾いた暑さの中、そのお客様から微かに涙声の滲む悲痛な声で連絡をいただきました。「早朝から鳩の巣作りの音で眠れない」とのこと。その声には、日々の生活に支障をきたすほどの困惑と疲労が感じられました。

現場に向かう途中、高速道路では事故渋滞が発生していましたが、なんとか約20分で到着することができました。立ち会ってくださったのは細身で長身の40代前半くらいの男性。疲れた表情ながらも丁寧に対応してくださり、私たちをバルコニーへ案内してくださいました。

今回の舞台はバルコニー。そしてその主役は、キジバトという種類の鳩でした。キジバトはその美しい羽色と特徴的な鳴き声で知られていますが、巣を作る際には頑固で警戒心が非常に強いことでも有名です。被害の進行が速いと感じられるほど、巣作りが進行しており、鳩たちは早朝からその存在感を示していたようです。

作業は数名のチームで行いましたが、キジバトの警戒心の強さに苦戦しました。追い払うための作業は決して簡単なものではありません。彼らは人間の存在を敏感に察知し、なかなかその場を離れようとしません。それでも、私たちは諦めることなく、最善の方法を模索し続けました。作業に要した時間は約1時間。ようやくバルコニーは静けさを取り戻しました。

作業が終了し、お客様に結果を報告すると、軽く会釈をしてくださいました。そして、「本当に助かりました。ありがとうございます。早朝からの騒音で心身ともに疲弊していたので、これでようやく安眠できます」と感謝の言葉をいただきました。その言葉を聞くと、私たちの心も温かくなりました。

作業を終えて、私自身もこの仕事の意義を改めて実感しました。困っている方の生活を少しでも快適にすることができるというのは、何よりも嬉しいことです。キジバトという相手との闘いは一筋縄ではいきませんが、それでもお客様の笑顔を見ると、その苦労も報われた思いがします。

ご縁がありましたら、ぜひまたご利用ください。お客様の生活が快適であることを願いつつ、次の現場でも全力を尽くしてまいります。