尼崎市南清水の
鳩よけ対策事例

お盆の穏やかな朝、蝉の声が遠くで微かに響く中、私たちはあるお客様からの連絡を受けました。まるで室内の空調が効いているような心地よい気温の中、電話の向こうからは、軽く息を飲む音が混ざる警戒した声が聞こえてきました。彼が語る言葉には、一つの不安が滲んでいました。数日前から、鳩たちが工場内のケーブルラックスペースに住み着き、彼の心を悩ませているというのです。飛び立つ際の羽ばたきは大きく、工場内の静寂を破るその音に、驚かされることが多いとのことでした。

私たちはすぐに尼崎市南清水へと向かいました。しかし、運悪く高速道路では事故による渋滞が発生しており、目的地に到着するまでには30分ほどかかってしまいました。到着すると、立ち会いに現れたのは20代後半と思われるがっちりした体格の男性。スポーツマンのようなその姿は、頼もしさを感じさせるものでした。

工場内に足を踏み入れると、視界に広がるのは青みがかった羽を持つアオバトたちの姿。彼らは自然の中で見ると美しい存在ですが、ここでは少々手ごわい相手でした。被害状況を確認すると、今のところ被害は最小限に抑えられているようで、迅速な対応が求められていました。私たち3人の作業員は、協力して駆除作業に取り掛かりました。

アオバトたちは思ったよりも多く、私たちの予想を超えていました。そのため、作業は難航し、すべての鳩を駆除するのに約1時間を要しました。作業を終えると、お客様はほっとした表情で私たちに近づいてきました。「これから鳩に悩まされなくて済むと思うと安心です」と、丁寧にお礼を述べてくださいました。その言葉に、私たちもまた安堵の息を漏らしました。

この経験を通じて、私は自然と人間の共存の難しさを改めて感じました。鳩たちにとっても居心地の良い場所だったのでしょうが、人間の生活を脅かす存在にもなりうるのだと。これからも、自然への敬意を忘れずに、私たちの技術で人々の暮らしを守っていきたいと思います。

今後もお力になれるよう努めてまいります。