黒滝村中戸の
鳩よけ対策事例

ある日の午後、じんわりとした暖かさに包まれた5月の半ば、私たちは工場の鳩被害駆除の依頼を受けました。連絡をくださったのは、黒滝村中戸にある工場の方。電話口から聞こえてきたのは、無理に明るさを装うぎこちない笑い声でした。「ちょっと前から、工場の周りに鳩のフンが…」とおっしゃるその声に、私たちはただ事ではないとすぐに察しました。

さっそく、我々駆除チームは動き出します。幸運にも道は空いており、予定より早く現地へ到着することができました。到着すると、立ち会いに現れたのは、髪をひとつにまとめた40代半ばくらいの女性。現場に案内されると、そこにはアオバトたちの活動の痕跡が…。彼らは、なぜかこの工場を気に入ってしまったようで、あちこちにフンを残していく始末。工場の方も掃除に苦労されているとのことでした。

さて、アオバトというのは実に興味深い鳥で、一般的なハトよりも少し大型で、美しい青緑色の羽を持っています。しかし、その美しさも度を越すと悩みの種。彼らのフンは、酸性度が高く、建物の腐食を早める原因となることもあります。これはまさに、思ったよりも早急な対応が求められる状況でした。

さて、私たちは作業を開始しました。メンバーは私を含めて3人。効率よく、そして迅速に作業を進めます。アオバトたちには申し訳ない気持ちもありますが、ここは人間の生活圏。共存のために、少しだけ退いてもらう必要があります。幸い、作業はスムーズに進み、2時間ちょっとで無事に完了しました。

作業後、工場の女性は笑顔で私たちを見送ってくださいました。「嫌な臭いもなくなって気持ちいいです。本当に助かりました。これで安心して仕事ができます」と感想を述べてくださり、私たちの心も温まりました。私たち作業員としても、お客様に喜んでいただけることが何よりの励みです。駆除作業は毎回異なりますが、今回のようにスムーズにいくと、やりがいを感じます。

このように、私たちの仕事は決して派手ではありませんが、人々の生活の一助となれることを誇りに思っています。今後もお力になれるよう努めてまいります。