御杖村土屋原の
鳩よけ対策事例

八月の初め、日が落ちる直前のことでした。御杖村土屋原にある公共施設から、我々のもとに一件の連絡が入りました。外の空気はまだほんのりと暖かく、夏の終わりを感じさせる夕暮れ時です。電話越しに聞こえてきたのは、ささやくような小声で不安を隠せない様子の女性の声でした。「鳥のダニや寄生虫が心配で…」と、彼女は不安げに話していました。鳩が施設に巣を作り、様々な被害をもたらしているというのです。発見されたのは3日前とのことで、状況は一刻を争うものでした。

我々は早速準備を整え、同行する作業員2名と共に現場へ向かいました。しかし、運悪く高速道路で事故渋滞が発生しており、到着までには2時間弱を要しました。現場に到着すると、50代後半くらいの華奢で落ち着きのある服装の女性が立ち会ってくださいました。彼女の表情には、どこか安堵の色が見えました。

今回の対象となった鳩はカラスバトという種類で、特徴としては他の鳩よりもやや大きく、羽毛には美しい光沢が見られます。カラスバトは比較的警戒心の強い性質を持っており、なかなか手強い相手です。しかし、幸いにも天候には恵まれ、我々の作業はスムーズに進行しました。

現場の被害状況は予想していたよりも複雑で、糞害だけでなく、建物の一部にも影響が及んでいました。しかし、事前の準備とチームワークの良さが功を奏し、50分ほどで無事に駆除作業を完了することができました。

作業が終わると、立ち会っていた女性はにこやかにお礼を言ってくださいました。「これで安心して生活できます。本当にありがとうございました。このままではどうしようかと不安でいっぱいだったのですが、迅速に対応していただけて心から感謝しています」との感想をいただき、我々も胸を撫で下ろしました。

作業を終えて振り返ると、今回のようなケースでは、被害が大きくなる前に迅速に対応することの重要性を改めて実感しました。お客様の安心した表情を見ることができたことが、何よりの励みです。

今後もこのようなご依頼に対して、迅速かつ的確に対応できるよう、日々精進してまいります。引き続きご愛顧賜りますようお願い申し上げます。