曽爾村太良路の
鳩よけ対策事例

八月の初め、まだ夏の暑さが残る日中、私たちのもとに一件の鳩駆除依頼が舞い込みました。依頼者は心ここにあらずといった様子で、語尾が上ずるほど切迫した状態で、巣作りによるゴミの持ち込みで害虫が発生して困っていると訴えてきました。場所は曽爾村太良路にある公共施設で、報告によるとカワラバトが多数巣作りをしており、想像以上に深刻な状況に陥っているとのことでした。

午後早めの時間帯、上着がなくても寒さを感じない程よい気温の中、私ともう一人の作業員は現場へと向かいました。幸運にも道路は空いており、信号待ちも少なかったため、30分強で目的地に到着することができました。現場に立ち会ってくださったのは、40代前半と思われる角刈りの男性で、表情には不安と期待が入り混じっていました。

現場に到着し、状況を確認したところ、カワラバトの数は予想を上回り、施設の屋根裏や隅々にまで巣が作られていました。カワラバトは都市部に生息することが多く、その適応力の高さから、さまざまな人工物を利用して巣を作ることで知られています。彼らは一度安心できる場所を見つけると、そこに集団で居座る傾向があるため、駆除作業も慎重に行う必要があります。

作業は決して容易なものではありませんでした。鳩の数が多いことに加え、巣作りに用いられた枝葉やゴミが広範囲にわたって散乱しており、これが害虫発生の原因にもなっていました。私たちは、まず鳩の安全な捕獲と追い出しから始め、その後、巣の撤去と清掃作業を念入りに行いました。最終的には約2時間半を要し、駆除作業を無事に終えることができました。

作業後、依頼者の男性は大変安堵した様子で、「こんなに早く解決できるなんて思いませんでした。おかげで安心して施設を利用できます」と感謝の言葉を述べられました。私たちも、このようにお客様のお役に立てたことに大きなやりがいを感じました。鳩の駆除は、単なる害の除去にとどまらず、人々の生活環境を守る重要な仕事であると再確認した次第です。

今回の作業を通じて感じたのは、適切な時期に迅速な対処を行うことが被害を最小限に抑える鍵であるということです。鳩による被害は、放置すればするほど深刻化する可能性がありますので、早めのご相談をお勧めいたします。私たちはこれからも、皆様の快適な環境づくりをお手伝いできれば幸いです。