大東市浜町の
鳩よけ対策事例

5月中旬、世間が連休の喧騒から静けさを取り戻し始めた頃、じんわりとした暖かさが心地よい夕方遅めの時間に、一本の電話が入りました。電話口の相手は、どこか焦りのにじむ早口で、不安を隠しきれない様子でした。報告を受けたのは、大東市浜町の電柱に近いベランダに巣を作ってしまったカラスバトによる被害です。糞の酸が建物や物品を傷め、修繕が必要になるほどの事態に、お客様は頭を抱えているとのことでした。

私たちはすぐに駆除に向かう準備を整えました。同行する数名の作業員とともに、やや混雑した道路を50分ほどかけて現地へ向かいました。工事による片側通行が私たちの進路を遅らせましたが、その間に駆除の手順や安全対策を再確認し、万全の態勢を整えておきました。

現場に到着すると、立ち会ってくださったのは50代後半くらいの細身で姿勢の良い女性でした。彼女の落ち着いた佇まいとは裏腹に、その眼差しからは深刻な問題を抱えていることが伝わってきました。ご案内いただいたベランダには、事前にお聞きしていた通りの状況が広がっていました。カラスバトが巣を構え、周囲にはその糞の跡が広がり、建物に深刻なダメージを与えていたのです。

カラスバトは、その名の通りカラスのような黒っぽい羽を持ち、力強い飛翔を見せる鳩です。しかし、その美しさの裏側には、建物へ及ぼす影響の大きさがあります。特に糞は酸性が強く、放置すると建物を腐食させ、修繕のコストを大幅に増加させてしまうのです。

事前の準備が功を奏し、駆除作業は予定通りに進みました。まずは安全に巣とその周辺を清掃し、カラスバトが再び戻ってくることのないよう、効果的な対策を施しました。2時間強の作業は、チーム一丸となって取り組んだ結果、無事に終了しました。

作業を終え、お客様に結果を報告すると、「これで安心して過ごせます」と安堵の表情を浮かべながらおっしゃっていただきました。「これから鳩に悩まされなくて済むと思うと安心です。本当にありがとうございました」とのお言葉をいただき、私たちも胸を撫で下ろしました。お客様の安心した様子を見ることができたのは、何よりの喜びです。

私たち作業員もこの一件を通じて、日々の準備とお客様の声に耳を傾けることの重要性を改めて実感しました。これからも一つ一つの現場に情熱を持って取り組み、お客様のお力になれるよう努めてまいります。