守口市西郷通の
鳩よけ対策事例

六月の中旬、空がぼんやりと淡い青を纏う午後遅し。私たちは、守口市西郷通への道を急いでいた。過度な乾燥も湿気もなく、心地よい中庸な空気が肌を優しく撫でる。そんな穏やかな日和の中、私たちの元に一通の連絡が届いた。電話の向こうの声は、感情を抑え込んだ冷静な調子で、昨日発見したという鳩の群れについて語ってくれた。

シラコバト、彼らはその白い羽で空を滑るように舞う。だが、その優雅さとは裏腹に、群れで押し寄せる彼らの鳴き声や糞は、日常を侵食する厄介な存在でもある。その被害は、まるで静かに広がる波紋のように、じわじわと生活空間を蝕んでいた。

道路は幸いにも混雑に見舞われず、約一時間の道のりを経て、私たちは現場に辿り着いた。立ち会いに現れたのは、50代前半ほどのエレガントな装いの女性で、少しふくよかな体型が彼女の優雅さを一層引き立てていた。彼女は、長い間続いていた被害について、静かに語り始めた。

私たちが駆除に取り掛かったのは、室外機の裏。そこはシラコバトたちの格好の住処となっていた。設備の状況は良好で、何の滞りもなく作業を進めることができた。数名の作業員たちと共に、私たちは鳩たちの居場所を丁寧に探り、静かにその場所を取り戻すための作業を開始した。数時間後、ようやくその空間は再び人の手に戻った。

作業を終えた私たちを、女性は笑顔で見送ってくれた。「説明がしっかりしていて信頼できました。長い間困っていた問題が解決し、心から感謝しています。」と、彼女は柔らかな声で感想を述べてくれた。その言葉が心に響き、私たちの疲れを優しく和らげてくれた。

作業を終えた後、私たち作業員たちも心に新たな決意を抱いた。自然と共存しながら、生活の快適さを守ることの難しさを改めて感じつつも、その一端を担えることの喜びを噛み締めた。シラコバトたちの白い羽根は、空の美しさを彩るが、同時に人々の平穏を脅かすこともある。その両者のバランスを保つことが、私たちの使命なのだと。

「皆様の快適な環境づくりをお手伝いできれば幸いです。」この言葉を胸に、私たちはまた次の現場へと向かう。自然と人、人と人が調和し共に生きる未来のために。